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Insects of Tsushima Isl. >>>> since 2005.2.25
韓国が目と鼻の先,国境の島「対馬」に住む 生き物大好きおじさんのメモ的blog…。
長崎県レッドリスト(2011)中間見直し公表される
※HPでのまとめ (→)特定外来生物 ツマアカスズメバチ!
     ※このブログ内の関連記事 (→)ツマアカスズメバチ      (しばらくトップに置きます)


2017年8月7日,長崎県レッドリスト(2011)中間見直しが公表されました。
このリストの対馬特産種や特産亜種,日本では対馬だけに生息する種等について関心を持って見ているのですが,相変わらずツッコミどころ満載のようです。 一番の問題は現状把握がしっかりできていないことで,個体数も多くごく普通に見られる種がリストアップされていたり,極めつけは近年個体数が増えてきているにもかかわらず見直がなされていないことです。
例えば,対馬だけに生息しているツシマフトギスですが,全島に広く生息し個体数も少なくありません。 どちらかといえば普通種です。 環境省のレッドデータブックのリストによると,1991年版で「希少種」,2000年版・2007年版で「準絶滅危惧種」として扱われていましたが,ようやく第4次リストより削除(ランク外)されました。 今までが現状と全く合っていなかったので妥当な判断だといえます。

一方問題なのは長崎県のRDBです。 
そもそも全島に広く分布し,個体数も少なくない本種が長崎県のRDB2001年版でNT(準絶滅危惧種)扱いになっていたのがおかしかったのですが,最新の県RDB2011年版でも改善されませんでした。 
何でも国がNT扱いなので県もそれに準じているというのが選定された方のお考えだったようです。 国と県の指定が違っても何ら問題ないと思いますが,対馬で一番身近に見ている者の意見は取り入れて頂けませんでした。 
さすがに次回の県版では指定解除になると思っていたのですがどうもそうではないようです。 困ったものです…。

ツシマフトギスについては,裏山の奇人こと小松貴さんがブログで同様のことを述べられています。
http://sangetuki.blog.fc2.com/blog-entry-2539.html

小松さん曰く,
----「レッドリストはあくまでも絶滅しそうなもんリストなのであって、珍しいもんリストとは違う」ことを人に説明する上で、ツシマフトギスは分かりやすい例になってくれる。-----

ツシマフトギスの例がRDBの悪しき例としてあげられる。 これはちょっと恥ずかしい…。

ツシマフトギス
  ツシマフトギス Paratlanticus tsushimensis Yamasaki, 1986

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| 長崎県RDB(2001)の昆虫 | 20:31 | comments(0) | trackbacks(0) |
ツシマゴマケンモン 長崎県RDB(2001)の昆虫-47
ツシマゴマケンモン  Moma tsushimana 長崎県RDBカテゴリー:LP

長崎県RDB(2001)の昆虫シリーズは今回で一応終わりにします。 
今年度中には長崎県レッドデータブック2011が刊行されるでしょうから,楽しみに待つことにしましょう。
最後に,長崎県RDBの選定について提言というにはおこがましいのですが希望を書いておきます。 あくまで昆虫部会限定ということで…。

●広く情報を収集する仕組をつくってほしい。 
長崎県は壱岐・対馬・五島など多くの離島を抱えています。 それだけに昆虫相も他県に比べてより複雑多様であるといえます。 特に多くの種を擁する昆虫にあっては,限られた人数の委員の方だけで選定作業を進めることはかなり難しいのではないかと感じます。 文献なども当然精査されるのでしょうが,今現在の最新の生息状況を把握できるのかどうか疑問です。 そこで,例えば福岡県や栃木県などが行っているように,ネット上に外部一般から広く情報を収集する手法を取り入れてみてはどうでしょうか。
――→ 福岡県のフォーム  栃木県のフォーム
当然寄せられた情報の正確さ等についてはある程度の検討検証が必要でしょうが,この方法はかなり有効ではないかと思います。

●長崎県独自の定義を見直してほしい。
昆虫部会で独自に定めた要件の中で,一番気になるのが絶滅危惧粁燹複孱奸砲猟蟲舛任后 VUの基本概念は「絶滅の危機が増大している種であり,近い将来に絶滅危惧砧爐飽楾圓垢襪海箸確実とされるもの。」となっています。 そのカテゴリーの中に「●大陸などに生息する種で,日本では対馬のみに生息する種  ●固有種だが,現状では比較的多い種」が含められているのですが,基本概念との整合性がとれていないように感じられます。 このあたりを是非検討願いたいと思っています。

追記】2014.3.9

長崎県も見習ってほしい。 このような姿勢は大切です…。 
(→)三重県レッドリスト(2014年版)(案)に対する意見募集

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さて,ツシマゴマケンモンです。 対馬と台湾から記録があります。 大図鑑(1982)が出て以来いつかは会いたいと思っていましたが,2004年にようやく樫滝で白布に止まっている姿を見て本当に嬉しかったです。 飛来したのはいずれも12時を回ってからでした。 これでは一般の人の目に触れるのは難しいでしょう。 

LEDリングライトによる撮影ですが,元画像の発色が悪いとどうしようもありません。
ツシマゴマケンモン
  ▲上県町産 2004.7.11 -Coolpix 4500-

標本画像です…。
ツシマゴマケンモンの標本




| 長崎県RDB(2001)の昆虫 | 06:16 | comments(2) | trackbacks(0) |
トビネシャチホコ 長崎県RDB(2001)の昆虫-46
トビネシャチホコ Nephodonta tsushimensis 長崎県RDBカテゴリー:LP

最初の発見地が対馬の昆虫はたくさんいますが,その後に他地域でも見つかることはよくある話です。 そんな中で,このトビネシャチホコは今だに対馬特産の座にあります。 一属一種,春先にだけ出てくる蛾です。 

トビネシャチホコ
  ▲上県町産 2005.3.3 -Coolpix 4500-

自然状態での食餌植物など生態的なことは分かっていませんが,産み落とされた卵からの飼育には挑戦しました。 威嚇する終齢幼虫です。 
トビネシャチホコの幼虫
  ▲上県町産 2005.4.25 -Coolpix 4500-

標本画像です…。
トビネシャチホコの標本


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| 長崎県RDB(2001)の昆虫 | 06:30 | comments(4) | trackbacks(0) |
チョウセンネグロシャチホコ 長崎県RDB(2001)の昆虫-45
チョウセンネグロシャチホコ  Neodrymonia coreana 長崎県RDBカテゴリー:LP

朝鮮と対馬から知られています。 食餌植物も未知のようですが,同属のフタジマネグロシャチホコと同じハイノキ科のサワフタギが予想されています。  

チョウセンネグロシャチホコ
  ▲上県町産 2005.8.3 -Coolpix 4500-

標本画像です…。
 Neodrymonia coreana Matsumura, 1922
  ▲上県町産 2004.8.4 


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| 長崎県RDB(2001)の昆虫 | 06:23 | comments(0) | trackbacks(0) |
ツシマクロモンシャチホコ 長崎県RDB(2001)の昆虫-44
ツシマクロモンシャチホコ  Harpyia tokui 長崎県RDBカテゴリー:LP

対馬以外では中国大陸(南沿海州)から知られています。 春先と夏の年2化発生,まだ自然状態での卵や幼虫は発見されていないようです。 とにかく日本では対馬特産で出現期間が短い昆虫は結構いるのですが,ほとんどが調査不足というか情報不足です。 そういう中でのレッドデータブック選定は難しいものがあります。 選定にあたられる方は大変でしょうね。

ツシマクロモンシャチホコ
  ▲上対馬町産 2005.4.3 -Coolpix 4500-

ツシマクロモンシャチホコの標本


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| 長崎県RDB(2001)の昆虫 | 06:24 | comments(0) | trackbacks(0) |
タイワンクチバスズメ 長崎県RDB(2001)の昆虫-43
タイワンクチバスズメ  Marumba saishiuana 長崎県RDBカテゴリー:LP

日本では対馬だけに産する大陸系の蛾です。 統一感のある色彩と紋様が素晴らしいです。 年2回の発生のようで,樫滝では6月と8月に飛来しました。
レッドデータブックであげるとしたら評価するだけの情報が不足している種「DD:情報不足」の方がいいかな。

飛来した第1化は非常に新鮮な個体でしたが,色彩は深い緑色を帯びていました。 
タイワンクチバスズメ
  ▲上県町産 2004.6.3 -Coolpix 4500-

第2化は全体的に褐色で,第1化との違いを感じました。
Marumba saishiuana saishiuana Okamoto, 1924
  ▲上県町産 2007.8.1 -Coolpix 4500-

標本画像です…。
タイワンクチバスズメの標本


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| 長崎県RDB(2001)の昆虫 | 06:32 | comments(0) | trackbacks(0) |
タケヒメカレハ 長崎県RDB(2001)の昆虫-42
タケヒメカレハ  Euthrix laeta 長崎県RDBカテゴリー:LP

大型のカレハガ…。 日本では対馬特産の蛾と思われていましたが,本州(福井)でも記録されたようです。 福井の記録は偶産ではなかったのでしょうか? 上県町樫滝ではあまり飛来しませんでしたが,多産するという記録もあります。
「LP:地域個体群」というのは,単に地域的に孤立している個体群だけというだけではなく,かつ絶滅のおそれが高いものということから言えば,本種はRDBにあげなくてもいいのではと思います。

タケヒメカレハ
  ▲上県町産 2006.8.1 -Caplio R4-


幼虫の画像はサイト「みんなで作る日本産蛾類図鑑」でお尋ねした結果,タケヒメカレハではないかということで載せました。
 Euthrix laeta sulphurea (Aurivillius, 1895)
  ▲上県町産 2006.6.24 -Caplio R4-


タケヒメカレハの標本


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| 長崎県RDB(2001)の昆虫 | 21:17 | comments(5) | trackbacks(0) |
ツシマキモンチラシ 長崎県RDB(2001)の昆虫-41
ツシマキモンチラシ  Eterusia watanabei 長崎県RDBカテゴリー:LP

この蛾の最初の記録は,恐らく月刊むしの対馬特集号の報文だと思います。 この時はタイワンルリチラシとして発表しました。 当時は初夏の頃,クリの花やアカメガシワの花に訪花する多数の個体を見ています。 サイト「みんなで作る日本産蛾類図鑑」の【分布】には,対馬,本州と中国があげられています。 本州の和歌山県で絶滅危惧粁燹つ杭蠍で地域個体群に指定されています。 和歌山県ではその後記録がないようです。 

ツシマキモンチラシ
  ▲峰町産 2006.7.03 -Caplio R4-

 Eterusia watanabei Inoue, 1982
  ▲峰町産 2006.7.03 -Caplio R4-

ツシマキモンチラシの標本


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| 長崎県RDB(2001)の昆虫 | 20:01 | comments(2) | trackbacks(0) |
ウラナミジャノメ 長崎県RDB(2001)の昆虫-40
ウラナミジャノメ Ypthima multistriata 長崎県RDBカテゴリー:NT

2004年,対馬に戻った年には,タイワンモンシロと同じようにかなりヤバイ状況だったのですが徐々に回復してきています。 流石に以前とはほど遠いのですが今後に期待が持てます。 どうも,タイワンモンシロチョウが激減したのと同じ時期に同じように数を減らしたチョウがいるようなのです。 
さて,対馬産は大陸の方の亜種にくくられ,本土の亜種とは分けられています。 標準図鑑には,「・・・・対馬に産するものは♂の前翅表の発香鱗条の発達が強く,中国大陸,朝鮮半島産と同じ亜種ganus Fruhstorfer,1911 とされる。・・・・」と書かれています。

Ypthima multistriata ganus Fruhstorfer,1911
  ▲厳原町産 2007.7.7 -Caplio R4-

ウラナミジャノメ
  ▲豊玉町産 2005.6.18 -Coolpix 4500-

対馬にはヒメウラナミジャノメはいないのですが,日本本土,朝鮮半島にごく普通に見られ、個体数も多いといわれています。 お隣の壱岐島にもごく普通に分布しています。なぜ、対馬にだけいないのかとても不思議です。 しかも,対馬においてヒメウラナミジャノメの生息を制限するような要因が見あたりません。

下に分かりやすいように整理してみました。 少々荒っぽいのですが、生息環境によって大まかにとらえるとこのようになります。 対馬のウラナミは明所から林縁まで好むのに対して、本土のウラナミはどちらかといえば林縁部を中心に暗所を好む傾向にあります。 つまり、本土においてヒメウラナミが生息する環境に、対馬ではウラナミが進出していることになります。 対馬のウラナミジャノメはヒメウラナミジャノメの生態的代置種の様相を呈しているのです。
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生息環境の違い

【対馬】

○明所〔裸地〕  ウラナミジャノメ ・・・・競合し、ヒメウラナミジャノメは滅亡?
●暗所〔林縁〕  ヒメジャノメ

【本土】

○明所〔裸地〕  ヒメウラナミジャノメ
●暗所〔林縁〕  ウラナミジャノメ
           ヒメジャノメ
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対馬産ウラナミジャノメの周年経過について

過去の記録(もちろん把握している範囲)を見直してみました。 このうち周年経過に関わることについて言及している報文として,

●浦田,60f  ”…年2回の発生で6-7月,8-9月にわたり出現する。”
●川勝・垂井,58b  ※1955.8.26の観察として ”あきれるほど沢山いる”
●福田など,72  ※1971.9.4 有明山の緑色型の蛹を図示
●藤岡,72  ”対馬では1化が6月,2化は8月中〜9月上旬に出現するが,有明山山頂(558m)などで7月末に新鮮な個体が得られることもあり,このような地では年1化も混じっているものと考えられる。”
●山口・浦田,65  ”6月−7月,8月−9月の2回に多産する。
●小檜山,72  ”出現期6月中旬〜7月上旬と8月下旬〜9月上旬の年2回発生だが,7月頃の年1回も混じるようである。”
●平尾,68  ※9月初めの観察として ”本州において比較的少ないホシチャバネ,ウラナミジャノメが居るわ,居るわ。ジャノメといえばウラナミ・・・という感じ”
●堀田,68  ※1967.8.22の観察として ”ウラナミジャノメも多い。”
●戸高,62b  ※1961.8.9の観察として ”ウラナミジャノメが多かった”
●中谷,74  ※1973.6.17採集の母蝶からの飼育記録
  ”6.8産卵 6.27孵化 7.25前蛹 7.26蛹化 8.5羽化”
●江島,74b  ”8月22日,…交尾個体を…有明山で発見した。”
●浦田,77e  ”出現期は5月上旬から10月までで特に第2化のものはその個体数も多いが…”
●江島・境,78  ”年4回 5中(20)→6,6中(20)→8,8下→9,9下→10下(24)”

採集観察データを月ごとに見てみると,
・5月上旬 ×     ・5月中旬 ○    ・5月下旬
・6月上旬 ○    ・6月中旬 ○    ・6月下旬 ○
・7月上旬 ○    ・7月中旬 ○    ・7月下旬 ○
・8月上旬 ○    ・8月中旬 ○    ・8月下旬 ○
・9月上旬 ○    ・9月中旬 ○    ・9月下旬 ○
・10月上旬 ○    ・10月中旬 ○    ・10月下旬 ○

このように6月から10月にかけて切れ間なく記録があります。 藤岡の指摘のように有明山のように年1化の混じる可能性ですが,有明山の記録をピックアップすると,
5/20(少数目)  6/16(2♂)  7/6(1♀) 7/19(2♂1♀)  7/21(4♂5♀) 
7/29(3exe.)  8/4(1♂)  8/6(1♀)  8/10  8/22(交尾個体) 9/4(蛹)   9/29
などがあり,藤岡の指摘は妥当性に欠けるようです。

対馬の場合,発生の端境期が明確でないので周年経過を特定するのは非常に難しいですね。 実は11月上旬(記憶では3日),今羽化したと思われるような個体を見たこともあります。(未発表)

通常,6月中旬からの発生で産卵から羽化まで2か月として,
・第1化 6月中旬から7月上旬から発生
・第2化 8月中旬〜9月上旬から発生
ということになるのでしょうか? 感覚的には年2回という感じはないのですが…。


| 長崎県RDB(2001)の昆虫 | 06:19 | comments(3) | trackbacks(0) |
ジャノメチョウ 長崎県RDB(2001)の昆虫-39
ジャノメチョウ Minois dryas 長崎県RDBカテゴリー:NT

対馬では有明山と千俵蒔山で発生しています。 いずれもススキが主体の小規模な草原です。 逆に言えば本種が生息できる草原性環境が対馬にはこの2か所しかないということになります。
対馬のジャノメチョウについては「対馬の生物(1976)」に故江島氏の報文があります。 氏は朝鮮半島産と対馬・九州本土(長崎産)・五島・隠岐を比較検討しました。 対馬の個体群については,
 ●♂については五島産と同程度,♀はさらに分化の程度が高い。
 ●形態的には朝鮮との関係が深いが,朝鮮系統から分化したのか,島嶼化に伴って独自に変化してきたのかは不明

と述べています。
対馬産が大きさや紋様など,本土産と比べて変わった顔をしているのは確かなようです。

ジャノメチョウ
  ▲上県町産♂ 2005.7.30 -Caplio R4-

Minois dryas bipunctata (Motschulsky, 1860)
  ▲上県町産♂ 2005.7.30 -Caplio R4-

ジャノメチョウ
  ▲上県町産♀ 2005.7.30 -Caplio R4-

標本画像です…。
ジャノメチョウの標本

ジャノメチョウの標本

千俵蒔山の環境,・・・・最近野焼きが復活しました。 何か影響が出るのでしょうか?
千俵蒔山

千俵蒔山


| 長崎県RDB(2001)の昆虫 | 06:18 | comments(2) | trackbacks(0) |