2019.05.18 Saturday
シナハナムグリ 交尾
※HPでのまとめ (→)特定外来生物 ツマアカスズメバチ!
※このブログ内の関連記事 (→)ツマアカスズメバチ (しばらくトップに置きます)
厳原町 Izuhara-machi 2019/5/7
シナハナムグリの交尾行動を出くわしました。 枯れたアブラナに6頭が集まっていましたが,いずれも新鮮な個体で交尾中1ペアの他に交尾器を出している♂も見られました。 恐らく1♂1♀+4♂ではないかと思われますが,本種は外見上の性差が軽微で確定できませんでした。
さて,本種の生活史について標準図鑑には,「ゴールデンウィーク頃には越冬明けと思われる,すれた個体ばかりであるが,8月には新鮮な個体が見られることから,初夏に産卵,晩夏に新成虫が羽化というサイクルが想定されるが・・・。」とし「年1化」と記載されています。
しかし,昨年及び今年の観察では次のようなことが分かっています。
●かなりの個体を確認したが,ほとんどが新鮮な個体であった。
●擦れたり,跗節が欠けている個体もいたが全体の約10%程度であった。
●交尾個体が観察された。
●昨年5月に採集した個体を飼育した結果では,その年の晩夏に成虫は羽化してこなかった。(私信)
※晩夏の成虫は今のところ未確認で,どの程度発生しているのかは分からない。
このことから生活史については,次のような仮説の可能性も考えられます。
〈仮説1〉
幼虫(蛹)越冬で,ほとんどは初夏に新成虫となるのか基本。ただし,一部の羽化が晩夏までずれ込むことがある。
(例えば対馬産ミカドアゲハのような生活サイクル)
〈仮説2〉
幼虫(蛹)越冬で,ほとんどは初夏に新成虫となるのか基本。産卵後,一部がその年の晩夏に新成虫となることがある。この場合,晩夏の新成虫が成虫越冬している可能性はある。
小さな事実の断片をつなぎ合わせて,生活史の解明に近づければと思います。
▼ 拡大できます…。 クリックしてみてください。
▲シナハナムグリ 朝鮮半島亜種 Protaetia famelica scheini Mikšić, 1959
▼ 拡大できます…。 クリックしてみてください。
-OLYMPUS STYLUS TG-4 + FD-1-
▼ 拡大できます…。 クリックしてみてください。
-OLYMPUS STYLUS TG-4 + FD-1-
動画です…。
▲シナハナムグリの交尾行動 -SONY DSC-HX30V-
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厳原町 Izuhara-machi 2019/5/7
シナハナムグリの交尾行動を出くわしました。 枯れたアブラナに6頭が集まっていましたが,いずれも新鮮な個体で交尾中1ペアの他に交尾器を出している♂も見られました。 恐らく1♂1♀+4♂ではないかと思われますが,本種は外見上の性差が軽微で確定できませんでした。
さて,本種の生活史について標準図鑑には,「ゴールデンウィーク頃には越冬明けと思われる,すれた個体ばかりであるが,8月には新鮮な個体が見られることから,初夏に産卵,晩夏に新成虫が羽化というサイクルが想定されるが・・・。」とし「年1化」と記載されています。
しかし,昨年及び今年の観察では次のようなことが分かっています。
●かなりの個体を確認したが,ほとんどが新鮮な個体であった。
●擦れたり,跗節が欠けている個体もいたが全体の約10%程度であった。
●交尾個体が観察された。
●昨年5月に採集した個体を飼育した結果では,その年の晩夏に成虫は羽化してこなかった。(私信)
※晩夏の成虫は今のところ未確認で,どの程度発生しているのかは分からない。
このことから生活史については,次のような仮説の可能性も考えられます。
〈仮説1〉
幼虫(蛹)越冬で,ほとんどは初夏に新成虫となるのか基本。ただし,一部の羽化が晩夏までずれ込むことがある。
(例えば対馬産ミカドアゲハのような生活サイクル)
〈仮説2〉
幼虫(蛹)越冬で,ほとんどは初夏に新成虫となるのか基本。産卵後,一部がその年の晩夏に新成虫となることがある。この場合,晩夏の新成虫が成虫越冬している可能性はある。
小さな事実の断片をつなぎ合わせて,生活史の解明に近づければと思います。
▲シナハナムグリ 朝鮮半島亜種 Protaetia famelica scheini Mikšić, 1959
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動画です…。
▲シナハナムグリの交尾行動 -SONY DSC-HX30V-